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競馬コラム

美浦追い切りレポート

2019年04月25日(木)更新

再びの上昇気流に乗ったフィエールマン

世代別での比較で優位に立つ4歳が主力といった下馬評の天皇賞。昨秋の菊花賞組がプラン通りに前哨戦を経て臨んできたのだから、大きく狂うことはなかろう。 関東から遠征するのは2頭のみだが、いずれも底を見せていない上に、冬場に一叩きといったローテーションも同様。また、奇しくも追い切りがハロー明けの同じ時間帯。口火を切ったのがフィエールマンで正面からウッド入りしての6Fスタート。つまり、2週連続の長目追いで直前になっても手を緩めない調整ぶり。並々ならぬ意欲がダイレクトに伝わってくる。


何せ、1週前の3頭併せで最内から鮮やかに抜け出した時点でもう追う必要がないと思えるほどの仕上がり具合。それに輪をかけたのが直前で当然ながら追走態勢。そして迎えた直線、ゴールが近づくにつれ、重心が沈む見事なフォームで、威風辺りを払うといった雰囲気でGⅠゼッケンが映えに映えた。熱発故の見切り発車だったAJC杯どころか、菊花賞を遥かに上回るデキ。


直後のグローリーヴェイズは3頭併せ。こちらの行き出しは5Fで入りが15秒に近いラップとセーブ気味。唯、鞍上との呼吸がピタリといった道中からラストを迎えると外を窺いつつの余裕でも1F12秒5の切れ。要するに、前週までの一杯追いでスイッチが入ったということ。問題は、その鋭さが長丁場にそぐわないのではと、思わせる点。位置取りが悪くなった2走前、決め打ちといった形でも最後の最後で伸び負けした辺りが距離適性では。少なくとも、当カテゴリーにおけるフィエールマンとの格差は歴然。


以上の2騎を俎上に載せるのであればエタリオウも争覇圏。というより、菊花賞で一番強い競馬をした事実は重い。仕上げが甘かった日経賞でも崩れなかった上に、使い込んでの地力強化といった3歳時を振り返っても叩いた効果は覿面の筈。


◎候補として是非挙げたいのがクリンチャー。海外遠征後の立て直しに手間取ったと思える日経賞は度外視できるし、距離があればあるほど個性が際立つ典型的なステイヤーで、昨年度は3着。そこでは速い上がりの競馬にも対応と大きな進境を見せつけたことに非凡さが表れている。


天皇賞当日の京都でピックUPしたいのが高瀬川Sのサザンヴィグラス。先週の当欄でも推奨したが無念の抽選除外。そこに至る過程でもウッドで力強い動きを披露していたから状態には太鼓判を捺せる上に、半マイルからのラップが15秒7と鞍上が意のままに操れるほどの落ち着きが出てきた。それが余力残しでの1F12秒7に繋がっているし、そもそもスムーズさを欠く追走になりがちな1200からの距離延長を好機と捉えられるのだ。中央の水に慣れた3戦目、強力な先行型不在なら馬の気に任せたレース運びで押し切れる。


3歳OPの端午Sも注目レース。精鋭揃いの中、イチ押しはボストンテソーロ。安定した取り口にセンスを感じるし、スプリント戦では前半3F34秒1で前目からといったレースも経験と引き出しは多い。しかも、他が音を上げた前走は4馬身差の圧勝でとどまるところを知らぬ。田中博厩舎は4F追いが定番で、印象としては軽く流した程度でも関西圏への輸送が初で手探りだった前回時を2秒以上上回って質が大幅に上がった。間違いなく厩舎の星勘定に入っている。


これに対抗できるだけの素材がオリオンバッチ。こちらも目立つ時計を出すタイプではない。実際に4F54秒8。しかし、外の古馬1000万下に対して2馬身あったビハインドを感じさせない同時入線で、推進力では遥か上。バランスが良い上に厚みが出たからだ。思えば、前走は間隔を開けて臨みながら±ゼロで成長途上といった段階。つまり、調教代わりだったことに加え、前に壁を造る形を即マスターと収穫は絶大。1F延長が問題ない上に、スピード自慢が揃ったメンバーと大勢逆転を見据えて良い状況になった。


土日の通常開催となる府中はGⅠに向けた3歳のTRが両メイン。まずはGⅡの青葉賞で関東での最右翼と目されているのがランフォザローゼス。京成杯で前を捕らえられなかった時点でリセット。それまでが押せ押せといった感じだったから、それが功を奏して再び上昇曲線を描けているのが今。先月の始動が坂路で基礎体力がついた時点でウッドに切り替えるといった用意周到ぶりで、ユッタリとした構えの造りからも距離延長で更に良さが出るに違いない。


唯、条件替りということならサトノラディウス。前走は渋った馬場に戸惑って勝負処で置かれる始末。前後のバランスからも発展途上といったその時点、窮屈な競馬になっての0秒7差なら再評価しなければならぬ。加えて、間隔を開けて鍛錬を重ねた中間がある。結果、外目を持ったままで5F67秒4をマークと一本芯が通ったといった印象。当距離での勝ち鞍がある上に、その1月時点はトモの入りが浅かった。ゴーサインが出てからのタイムラグがそれ故で、ここにきての成長が急。無論、府中の長い直線は望むところ。


オークスへの最終便となるスイートピーSも国枝厩舎でセリユーズ。4戦目だった初勝利が年明けと2歳時は取りこぼし続き。けれども、昨10月に出し抜けを食ったレースの勝ち馬は、青葉賞でも印を回さなければならぬキタサンバルカン。全体に力がつき切ってなかった時期だけに評価に値するし、持ち前のバネに磨きがかかった故の前走がある。前が有利な流れの中、次元の違いを見せつけたように完全に軌道に載ったということ。追い切りはサトノラディウス同様、1度目のハロー明けでこちらは内目のコース取りだったが、垢抜けた好馬体を駆使した小気味良い動きで3Fに至っては37秒1。ここならモノが違う。


瞬く間に福島が終了してローカルは今週から新潟に移る。そのメインは変則の月曜・新潟大賞典。美浦組での注目株としてまず挙げておきたいのがロシュフォール。成長を待ちつつのローテーションが3歳時でそれは今も同様。従って、冬以来になるし、キャリアは6戦に過ぎぬ。唯、外厩で相当絞ってきた模様で、緩めだった全体像がシャープに。木曜追いで木村厩舎らしく4Fからのしまい重点だったが、目の覚めるような瞬発力でラストは12秒3。広いコースに限定される反面、そこでの鋭さはここに入っても一、二を争う。少々見込まれた55キロでも争覇圏に突入すること間違いなし。


当コースならメートルダールという向きに逆らうつもりはない。中間には異例の3頭併せまで消化したほど力が入っているし、はち切れんばかりのハリを誇っている。けれども、馬場や相手関係があったとしても前走が案外過ぎる。その時点でも稽古は悪くなかったからだ。もしや、ではあるが、峠を越した恐れも。そこで、同じ実績馬ならアストラエンブレムを上位に。他3頭と向正入りしてのスタートだったがセーブ気味の4F55秒0。しかし、美浦入りしてのウッド1本目が5F67秒台での併せ馬だったように、再びピークを迎えようかといった勢いを感じたのだ。去勢効果が明白になった体つきで6歳を迎えたとは思えぬフレッシュさを誇っている上に、全体に力が漲ってきた。一昨年、新潟記念2着時に0.5キロ差(今回は57キロ)と舞台装置は整っている。


柴田卓哉

SHIBATA TAKUYA

学生時代は船橋競馬場で誘導馬に騎乗。競馬専門紙『1馬』在籍時には、 「馬に乗れる&話せるトラックマン」として名を馳せる。 30年以上にも渡りトレセンに通い詰め、 現在も美浦スタンドでストップ・ウオッチを押し続ける。 馬の好不調を見抜く眼に、清水成駿も厚い信頼を寄せる調教の鬼。 また東西問わずトラックマン仲間たちとの交友関係も広く、トレセン内外の裏情報にも強い事情通。

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