朝日杯は、ムーア騎手が騎乗したアジアエクスプレスが勝利しました。初めての芝がどうかと思われましたが、それも全くの杞憂でした。これからも芝を使っていくのか、それともダートに戻るのか、今後のローテも含めて注目していきたい一頭です。
今回注目するのは松岡騎手です。まだあと1週残っていますが、今年の勝ち星は33勝。10年には109勝を挙げ若手のホープだったのですが、たった3年で勝ち星を3分の1に減らしてしまいました。
ただ、来年は巻き返しを期していろいろなチャレンジを仕掛けてくるとみています。
先週の動きにその兆候があったのではないでしょうか。というのは、先週は土日ともに中京で騎乗。土曜に行われた愛知杯のマイネイサベルに騎乗するためだったのは明らかですが、日曜も中京に居残ったからです。松岡騎手が、重賞も組まれていないローカル開催に遠征するのは、今年はこれがはじめてのこと。
日曜に、松岡騎手とつながりの深いマイネル軍団の勝負馬がいたかというとそうでもない。マイネル軍団の馬は6頭出走していましたが、その鞍上は丹内騎手、中井騎手、菱田騎手で松岡騎手への依頼はゼロだったからです。
ということは、来年はマイネル軍団に頼らず、ローカルから再出発を図ろうと思っているのかもしれません。勝ち星は減っても、穴騎手として魅力たっぷりの騎手なので、来年の動向に注目です。

樋野竜司
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。