2018年の競馬が始まりますが、ルメール騎手、デムーロ騎手が騎乗停止中で不在(ルメール騎手は騎乗停止がなくても、ニューカレドニアにバカンスにいく予定だったらしいのですが……)。さらに、短期免許で来日している外国人騎手もゼロということで、久々に全場日本人騎手だけの開催となりそうです。
そんななかで注目したいのは、4年連続リーディングの座を逃した戸崎騎手です。
昨年12月の勝ち星を見てみると、以下の通り。
ルメール騎手:24勝
デム―ロ騎手:15勝
戸崎騎手:6勝
ルメール騎手もフランス時代も含めて初のリーディングがかかっていたので、大攻勢をかけていたのは間違いないですが、戸崎騎手の失速はリーディングが絶望的になって気持ちが折れたというよりも、先の目標に切り替えたと考えられます。
やはり、年末に攻勢をかけると、手駒が手薄になって、年明けに成績を落としがち。2016年のリーディング争いで死力を尽くした戸崎騎手は、年が明けた2017年の年初は、1番人気で25連敗という不名誉な記録を作ってしまったし、1月に6勝とスタートダッシュに失敗。それがのちのリーディング争いにも響いた可能性があります。
なので、今年は年初のロケットスタートを狙っているのでは。今週の3日間開催では25鞍と精力的に騎乗。ルメデムが居ぬ間に、一気に支持率を回復させようと思っているのかもしれません。

樋野竜司
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。