先週はオークストライアルのフローラSが行われ、M.デムーロ騎手が騎乗したサトノワルキューレが大外一気を決めてオークスへの切符を手にしました。
今年の牝馬クラシック戦線でのデムーロ騎手の動きをみていると、コレと思える馬が現れるまでコンビを組む馬を固定しないようにしていたように思えます。
紅梅Sを勝ったモルトアレグロは、桜花賞に出走するのに十分な賞金を持っていましたが、フィリーズレビューから田辺騎手に乗り替わり(結局、鼻出血で桜花賞回避)。桜花賞では、アネモネS2着のレッドレグナントに騎乗しましたが(15着)、こちらは賞金的にオークスへの出走は微妙なので、桜花賞限りのコンビだったと思われます。
フラワーCでは、エルフィンS2着のノーブルカリナンではなく、未勝利戦を勝ったばかりのカンタービレを選択し勝利。
というわけで、オークスでデムーロ騎手はカンタービレかサトノワルキューレのどちらかでオークスに臨んできそうですが、どちらも角居厩舎の管理馬なので、最終的には自分が乗りたい方に乗れるという読みがあって、こういう動きになっていたのではないでしょうか。
今年の桜花賞の上位馬はかなり手ごわそうですが、それらにどう立ち向かうのか注目いしたいと思っています。
樋野竜司
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。