前回のコラムでは、中京ダートの特殊な馬場を取り上げました。不良馬場だった先々週とは打って変わって、先週は土日通してパサパサの良馬場で行うことができたのですが、依然としてラチ沿いの砂が浅いのか、またしても時計の速い決着の連続でした。ポジション争いで前につけて、内目を通ればそう簡単には止まらない。
今回注目したいのは浜中騎手です。
ウリは強気な騎乗と自称するだけあって、今開催の中京でもっとも逃げた回数の多いジョッキーだからです。
日曜メインの名鉄杯でも、騎乗したコパノチャーリーで逃げの手に出ました。千メートル通過59秒3というのは一見するとハイペースですが、この日の馬場を考えたらそこまで速いわけではなかったのでしょう。しかし、後続の騎手は体に染みついた時計間隔で速いと判断したのか浜中騎手の逃げを放置。道中作った大きなリードを味方に楽々2着に粘り込みました。
今週の中京も馬場がガラリと変わることはなさそうなので、浜中騎手のように強気な先行策をとりそうな騎手に注目してみるのも面白いかもしれません。
樋野竜司
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。