先週のきさらぎ賞は人気を集めたトーセンスターダムとバンドワゴンのワンツーでした。武豊騎手の測ったような差し切り劇も見事でしたが、折り合いに苦労しながら直線で相当の粘りをみせたバンドワゴンからも目が離せないと感じました。この2頭が、これから盛り上がってくるクラシック戦線を盛り上げてくれそうです。
今回取り上げるのは、地方所属の岡部誠騎手と尾島徹騎手です。岡部騎手は日曜京都1Rを6番人気のエンキンドルで勝利。尾島騎手は日曜京都2Rを7番人気のキネオキャノンで制しました。


昨年の3月に戸崎騎手が中央に移籍。地方のビッグネームがあらかた中央の騎手になってしまったので、地方騎手ブームも終焉したような気がします。遠征してくる騎手も年々減ってきている感じもありますが、ただ馬券的には逆に注目すべきと思っています。
というのも、やはり地方騎手が中央競馬で騎乗する際にはモチベーションが非常に高い。だから聞き慣れない名前の地方騎手が人気薄で穴を開けるシーンが多くなると思うからです。以前ほど注目もされないので、よりおいしい馬券にありつける可能性が大きくなるのではないでしょうか。
2月9日の岡部騎手は11鞍、尾島騎手は9鞍騎乗しましたが、すべて6番人気以下の馬でした。そういう人気薄の馬でも一発狙って一生懸命乗ってくれる地方騎手は穴党の心強い味方になってくれそうです。

樋野竜司
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。