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競馬コラム

今週の政治騎手

2018年12月26日(水)更新

【池添謙一騎手】戦略的関東遠征

有馬記念を制したのは池添騎手が騎乗したブラストワンピースでした。

最大の勝因は、新馬戦の鞍上に池添騎手を指名したことでしょう。だって、新馬でルメール騎手が跨っていたら、ルメール騎手の都合で有馬記念には出走すらできなかった可能性もあるわけですから。それが冗談とはいえないくらい、最近は騎手の都合優先でローテが決まっていく印象があります。

数年前から、池添騎手は関西圏のGⅠレースで騎乗馬がいないときは、裏開催の関東に遠征することが多かった。それには周到な狙いがあったのかもしれません。
というのも、ブラストワンピースはマイルCSの裏の東京でデビュー。GⅠレースの裏だと騎手が手薄。だから有力新馬を依頼される可能性が高まる。そういう狙いがあって積極的に関東に遠征していたのかもしれません。

それに加え、今年は美浦トレセンに腰を据えて調教を手伝っており、関東からの依頼も増えている。

〇関東馬騎乗数

16年:89鞍(5勝)
17年:89鞍(7勝)
18年:152鞍(21勝)

それを、ノーザンF系3大クラブ(サンデー、キャロット、シルク)に限るとより顕著に。

〇関東のノーザンF系3大クラブ(サンデー、キャロット、シルク)の騎乗数

16年:13鞍(1勝)
17年:14鞍(4勝)
18年:56鞍(15勝)

今年の有馬記念制覇は、池添騎手の周到な営業戦略が上手く身を結んだものだったのかもしれません。


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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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