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競馬コラム

樋野竜司:今週の政治騎手

2019年06月20日(木)更新

【福永祐一騎手】戦略の勝利

前回は52キロ以下で騎乗するトップジョッキーを取り上げましたが、先週の日曜はその中のひとり、戸崎騎手が5勝の固め打ち。52キロでの騎乗は1鞍だけでしたが、新馬戦をルメール騎手で2着、未勝利をデムーロ騎手で勝ったスイートセント(1番人気1着)が回ってきました。軽い斤量で乗れると、こういう有力3歳牝馬が回ってくるのが強みでしょう。


今回取り上げるのは福永騎手。福永騎手も先週今年初めて52キロの馬に騎乗しました。


土曜阪神7Rティグラーシャ(3番人気2着)
日曜東京7Rアゴベイ(2番人気2着)
日曜東京9Rチュウワフライヤー(2番人気2着)


結果は3鞍乗ってすべて馬券圏内に入っています。一流騎手が軽い斤量の馬に乗ってくるときは、それなりに勝算があってのことだと思うので、今後も馬券的に注意が必要でしょう。


そして、福永騎手は日曜メインのユニコーンSも勝利。ここが初ダートのワイドファラオでしたが、最内枠からハナを奪い、ゴール前でデュープロセスの追撃を凌ぎました。初ダートということで、砂を被って嫌がる可能性もある、簡単なレースではなかったと思います。


ただ、芝の重賞でも先行するスピードを持っており、幸いスタートしてからしばらくは芝を走るコース。そこで持ち前のスピードを活かしハナを獲り切れば砂を被る心配はない。前半3ハロンが33.9秒という一見すると速いペースになりましたが、当日の東京の向こう正面は強い追い風が吹いており、数字の印象ほどハイペースではない。むしろ、直線は向かい風で鋭い末脚が使えないので、そこまで意識してもぎ取った会心の勝利なのかもしれません。

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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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