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競馬コラム

今週の政治騎手

2019年08月30日(金)更新

【丸山元気騎手】親しき仲にもバトルあり

先週土曜の新潟メインBSN賞には、連覇を狙うサルサディオーネが出走していました。昨年は斤量51キロという恵量で、2枠2番と内目の好枠。さらに同型不在でマイペースの逃げに持ち込めたことが勝因でした。


今年は53キロと斤量が増えただけでなく、枠は大外8枠13番。加えて同型の出方も気になりました。そのうちの一頭はひとつ内の枠に入ったアイファーイチオーです。この馬が好スタートを決めて先手を主張すると、それを外から交わしていかないとハナにいけなくなる。厳しい競馬になる可能性もありました。


ただ、サルサディオーネの鞍上の池添騎手とアイファーイチオーの丸山騎手はプライベートでも仲がよく、こういうケースでは丸山騎手は先輩を立てるのか、先輩の池添騎手にハナを譲るシーンを何度も見てきました。今回はどうなのか注目していたのですが、やはりアッサリハナを譲り、池添騎手のサルサディオーネが逃げる競馬となったのです。


ただ、直線では池添騎手と丸山騎手のマッチレースとなり、ゴール寸前で丸山騎手は池添騎手を捕らえました。


先行争いが激しくなると、先行争いを制した馬にチャンスが巡ってくるのではなく後続の差し馬に渡ってしまうもの。だから、先輩を立てるフリをして先行有利な流れを作り、相手を池添騎手のサルサディオーネに絞ったうえで、それを負かす競馬をしたのかもしれません。

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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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