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競馬コラム

樋野竜司:今週の政治騎手

2019年09月13日(金)更新

【横山典弘騎手】エコドライブ理論

先週の京成杯AHは、横山典騎手が騎乗したトロワゼトワルが逃げ切り勝ちを収めました。


1000m通過55.4秒というハイペースで大逃げの形に持ち込み、直線に入っても脚色衰えることなく1.30.3秒という驚異的なレコードを叩き出した。


この日は台風の影響で終日東の風が吹いており、おにぎり型のコースの2コーナーを回るとそこから4コーナーまで斜め後ろから追い風が吹くという状況。それを活かすかのように本来ならコーナーを曲がって息を入れたいタイミングで10秒台のラップを連発し後続を引き離しました。


こういう騎乗を見せられると、風の影響を考えながら作戦を練っているように見えるので、その昔、横山典騎手に話を聞かせていただく機会があったときに風の影響について質問させていただきました。


その答えは、あくまでも馬との呼吸を重視して乗っているだけで風を意識したことはないというもの。


その中で、スタートから強い向かい風の中、1000m通過58.7秒というハイペースで逃げ2着に粘ったローズSのカワキタエンカの話も聞かせていただくことができました。
馬に乗れない筆者なりに車に例えてまとめると、ガソリンを無駄使いしないように運転しようと思うと、アクセルだけでなくブレーキも極力使わないほうがいい。というわけで、前向きな馬に騎乗したときに馬をなだめすぎるのは脚が溜まるどころか逆にロスになってしまう。馬との呼吸を考えて乗った結果がそういう騎乗になったということでした。


京成杯AHも、馬を抑え込み過ぎないようエコドライブを心掛けた騎乗だったのかもしれません。

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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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