2020年1週目(1月5日、6日)の競馬は恒例のバカンス(?)で騎乗しなかったルメール騎手。リフレッシュ効果か戻ってきた先週はいきなり7勝と大活躍でした。
大事なことなので何度でも言いますが、筆者は騎乗を休んでバカンスに行くことはいいことで、もっとたくさん休んで欲しいと思っています。
というのも、多くの日本人騎手はお手馬を奪われる恐れがあるのでケガや騎乗停止がない限り休むことができない。なので、お手馬を奪われる心配のないトップジョッキーが範となって積極的に休みを取ることで騎手の働き方改革につながると思っているからです。
シンザン記念では2番人気のサンクトゥエールに騎乗し見事勝利したのですが、注目すべきは単勝1.6倍の圧倒的な支持を受けたルーツドールも前走ルメール騎手が手綱を握っており、ルメール騎手はどちらに騎乗したかったかということです。
ただ、ルメール騎手の騎乗の特徴として期待している馬に乗ると脚を溜める傾向にあると思っているので、ルーツドールの新馬戦で先行した時点で(ルメール騎手的に)そこまで期待している馬ではなかったのかもしれません。結果と合わせてみると、いろいろと邪知したくなります。
今週の京成杯でも人気確実のスカイグルーヴに騎乗します。ルメール騎手が芝の新馬戦で逃げた場合、騎乗馬がその後大活躍した例はないのですが、どういう結果になるのか注目したい。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。