前回の当コラムで取り上げた新人の義騎手。先週も、日曜阪神6Rで14番人気のウインレーベンで2着に逃げ粘り、3連単152万馬券の立役者になりました。
ウインレーベンの未勝利勝ちは芝1200mを2番手から押し切ったもので、もともと先行力を持っていた馬。近走は控える競馬を試していましたが、義騎手に乗り替わった今回はハナを奪って一変させました。これからも、義騎手の乗り替わり激アツパターンに注目していけば、大穴馬券にありつけるかもしれません。
今回注目するのは柴田大知騎手です。先週は未勝利でしたが、フラワーC2着(マイネグレヴィル4番人気)、若葉S2着(ウインフルブルーム1番人気)など、2着3回、3着2回とキッチリ仕事をこなした印象。馬券絡みはすべて、マイネル・コスモの馬とマイネルと提携関係にあるウインの馬で、いまでは完全にマイネル軍団の主戦騎手です。
ウインフルブルームは、デビュー戦こそ柴田大騎手がコンビを組みましたが、2戦目以降は和田騎手が手綱を握ってきました。このタイミングで柴田大騎手に乗り替わりとなったのは、皐月賞で和田騎手がバンドワゴンに乗ることが濃厚だからです。
ただ、気になったのは地方所属の身でダービー制覇を目指すプレイアンドリアルの存在です。皐月賞に直行の予定が、(繋靭帯炎で)青葉賞に延び、さらにプリンシパルSと予定が延びており、状況は思わしくないのかもしれません。柴田大騎手が皐月賞で騎乗する馬がいなくなってしまったので、もう一頭の軍団の期待馬ウインフルブルームとコンビを組むことになったのではないでしょうか。
ウインフルブルームが皐月賞で好走し、さらにプレイアンドリアルがダービーに間に合った場合、どういう騎手起用になるのか気になるのです。


樋野竜司
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。