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競馬コラム

樋野竜司:今週の政治騎手

2020年05月01日(金)更新

【横山武史騎手】名前負けしない活躍



フローラステークスをウインマリリンで勝利し、重賞初制覇となった横山武史騎手。

それだけではなく、日曜は10R、11R、12Rと3連勝を決め、関東リーディング争いのトップにも立ちました。

1998年の皐月賞をセイウンスカイで勝利した横山典騎手は、レース後「いつもいつも武豊ばかりじゃ面白くないでしょ」というコメントを残しています。その年の12月に生まれたのが武史騎手。名前の由来は想像するしかないですが、当時大レースを席捲していた武豊騎手を横山典騎手が意識していたのは確かで、一文字貰った可能性は高いと思っています。
まだ伸び盛りのデビュー4年目の騎手なので、ここから名前に負けないような活躍を見せて欲しい。

フローラステークスでは、前を走っていた父・横山典騎手に進路を譲ってもらったり、残り300m付近でムチを放り投げてしまったりしましたが、一流騎手に囲まれても物怖じすることなく積極的な競馬ができることが、先週の活躍につながったと思っています。
スタートからガリガリ競り合ってシンガリ負けとなった、土曜の東京8R(マイネルレンカ4番人気15着)のように積極性がアダとなる騎乗もありますが、いまの競馬は基本的には先行有利。なので、この調子でどんどん積極性をアピールしていって欲しいと思っています。

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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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