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競馬コラム

樋野竜司:今週の政治騎手

2020年05月15日(金)更新

【横山典弘騎手】ベテランが魅せた高度な頭脳プレー



先週3勝の固め打ちだった横山典騎手。そのうち2勝が逃げ切り勝ちでしたが、ただ逃げたというレースではなく、横山典騎手の「戦略力」の高さが詰まっていたと思うので、そのレースぶりを詳しく振り返ってみたいと思います。

まずは、ウラヌスチャームで逃げ切った土曜東京10Rのメトロポリタンステークスから。
ポイントは2点あったと思います。ひとつ目は、「33秒台の決め手を使えるのに近走はペースや展開や条件が向かないレースばかりで不発ばかり、馬の決め手をどうすれば存分に活かせるか」ということ。
ふたつ目は、「前で競馬したい馬が多い組み合わせだが、ハナに行く馬がいない。前走逃げ切っているカウディーリョも逃げを嫌うレーン騎手なので控える可能性が高い」ということで相手関係も考えていたのではないでしょうか。
それらを総合して、逃げてしまえば脚を余して負けることはないし、展開面でも競り合いになる可能性は低いという判断で逃げたと思われます。

日曜の東京最終で逃げ切ったパイロキネシストも見事な狙いでした。
というのも、先週の東京ダートで逃げた馬は【1-0-1-11】という成績でパイロキネシスト以外は壊滅。日曜の後半にはどの騎手も今週の東京で逃げても粘れないと浸透していたのではないでしょうか。
それもあって、誰も積極的に行きたくないシチュエーションを活かし、(内の砂が深いのか)ラチ沿い一頭分空けて逃げたのです。

とにかくベテランらしい引き出しの多さは健在。今週もその技を堪能させて欲しいです。

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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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