先週のヴィクトリアマイルは、ルメール騎手が騎乗したアーモンドアイの圧勝劇に終わりました。
ここでは、先週日曜のルメール騎手のヴィクトリアマイル以外でのレースぶりに注目してみたい。
というのも、メイン以外はすべて4着以下に敗れていたからです。
それだけアーモンドアイの騎乗に神経を集中させていたともいえますが、前のレースでは馬場のいいところを探り、予行演習的な騎乗もしていたと感じたからです。
ヴィクトリアマイルの前に芝のレースは3鞍騎乗しましたが、少頭数だったとはいえ3鞍すべてで最後方からの競馬をしていました。
そして、5レースは徹底してインにこだわり、8、9レースは一転して外に持ち出す騎乗。これも馬場の伸びるコースを探しながらレースをしていたのかもしれません。
19年以降の芝GⅠを7勝していますが、GⅠ直前の芝のレースでの成績を見てみると【1-0-0-6】と振るいません。すべて1、2番人気に騎乗してのものなので、いくら過剰人気になりやすいといっても注意すべき傾向です。
逆に、GⅠ本番の本気度や自信度を探るには、直前のレースぶりに注目してみるという馬券作戦が成り立つのかもしれません。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。