あいにくの道悪でのレースとなった先週の七夕賞は、内田騎手が騎乗したクレッシェンドラヴが勝ちました。
少しでも馬場のいいところを通ろうと外を回す馬が多い中、ポッカリ開いた内を突いてワープするように一気に後方から先頭に躍り出ました。
内田騎手は先々週のラジオNIKKEI賞のバビットに続き重賞連勝。名手の調子が戻ってきた印象です。
今回注目したいのは地方出身のジョッキー達です。
というのは、最近は競馬の度に雨が降り道悪での競馬ばかり、その雨が内田騎手を蘇らせたのではないかと感じたからです。地方で培った腕っ節は渋った馬場でこそ活きるからです。
そこで、岩田康騎手、内田騎手、戸崎騎手、柴山騎手、小牧騎手、岡田騎手6人の今年の稍重以上での道悪の成績を調べてみたところ、やはり単勝回収率141%、複勝回収率92%とかなりの好成績です。(20年7月12日現在)。
これを芝ダート別に分けても以下の通り。
芝:単勝回収率106%、複勝回収率94%
ダート:単勝回収率159%、複勝回収率92%
まだ、梅雨は明けそうにないですが、渋った馬場の時には元地方騎手に注目してみるのも面白いかもしれません。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。