11月7日の京王杯2歳ステークスを5番人気のユングヴィで3着。11月8日のアルゼンチン共和国杯も9番人気のアンアップルトンで3着と、現役最年長ジョッキーの柴田善臣騎手が重賞でも存在感を示しています。
そして、今週は福島記念でデンコウアンジュに騎乗するために福島に遠征。土日で14鞍に騎乗する予定で勢力的です。
まだまだ現役で頑張るつもりのようで、乗鞍確保のために、昨年秋からはローカルにも行くようになりました。ローカルでベテランの腕に頼る関係者は多く馬が集まります。
サンアップルトンは昨年の秋の新潟に遠征したときに出会った馬で、次走福島の2勝クラスも快勝しお手馬になりました。ローカルはお手馬を見つける場としても機能しているよう。それだけではなく、19年福島牝馬ステークス、20年愛知杯とローカル重賞も2勝しています。
逃げ率が2.3%しかなく、先手を主張することはほとんどない。なので、馬券で狙うならハイペースが予想されるようなレースで狙うのが吉。
ローカルは小回りコースが多く、仕掛けが早くなりがちなので、それがじっくり構える柴田善騎手に向く。愛知杯のデンコウアンジュも重馬場で前崩れの競馬になったのがよかった印象です。
前半33.5秒のハイペースになったブラッドストーンステークス(ダ1200m)も10番人気のイッツクールで2着。室町ステークスのリュウノユキナ(8番人気2着)などダート短距離のハイペースでも存在感を示しています。追い込み届かず4着というシーンも多いのが玉にキズですが……。
ちなみに今年4着が最も多い競馬場は中山。14回で最多でした。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。