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競馬コラム

樋野竜司:今週の政治騎手

2020年12月11日(金)更新

【川田将雅騎手】説明責任を果たす姿勢を称賛



先週行われたチャンピオンズカップは、戸崎騎手が騎乗したチュウワウィザードが勝利。そして、単勝1.4倍の圧倒的な支持を集めたクリソベリルは4着に敗れてしまいました。

敗因は不利な外枠に入ったことなどいろいろと考えられると思いますが、馬体重プラス12キロで馬体を絞り切れなかったことも理由の一つに挙げられるのではないでしょうか。
鞍上の川田騎手も、「1週前に跨ったときも(JBCのときと比べると)緩いと感じたけど、それが追い切り時でも変わらなかった」という感じで戦前に不安を述べており、金曜、土曜と坂路に入って速い時計を出す異例の調整で挑んだものの、それでも大幅プラスでの出走となったからです。

馬券ファンの側から見れば、そういう不安情報を積極的に発信してもらえるのはありがたいことですが、馬主や調教師の手前もあるのでなかなかマイナスの情報を出すのは難しい。
しかも、レース後の言い訳に使うのではなく、戦前に出すのはさらにハードルが高い。そういうことを考え合わせると川田騎手はかなりの勇気と覚悟をもって発言したのではないでしょうか。
にもかかわらず、敗因は自分の騎乗が悪かったからではなく、体調面にあったと責任逃れの発言ととられかねない。なので、こういう積極的な情報配信の姿勢をバッシングすると、誰も戦前に不安を述べなくなり、あたりさわりのない前向きな話しかしなくなります。むしろ、これまでがそういう状況にあった印象で、川田騎手はそういう風潮に風穴を開けようとしたのではないでしょうか。

というわけで、敗因の研究は研究で必要と思いますが、それとは切り分けて、馬券ファンに向けて重要な情報を発信しようとした川田騎手の姿勢は賞賛すべきと思うのです。

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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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