有馬記念が行われる12日27日で2020年の中央競馬の全日程が終了します。
リーディングは、先週までで202勝を挙げているルメール騎手で決定。2位の川田騎手が今週24鞍に騎乗して全部勝ってもルメール騎手の勝ち星を抜けないからです。ただ、関東リーディングの行方は最終週までもつれそうです。
現在、その座に最も近いのは92勝を挙げている横山武史騎手。
先週は5勝の固め打ち。なので、後続を突き放し当確ランプがついてもおかしくなかったのですが、横山武騎手を猛追している現在2位の吉田隼騎手はそれを上回る6勝。その差を3勝差まで詰めました。
吉田隼騎手はソダシで阪神ジュベナイルフィリーズを勝ち、12月20日は中京で5勝の固め打ちで自身の誕生日を祝うなど、絶好調。その勢いから目を離せません。
ただ、もし栄冠に輝いても関東リーディングと呼ぶのにちょっと抵抗があるのも確か。というのは、吉田隼騎手は関東所属の騎手ながら、現在の拠点は関西に置いているからです。
そこで、関東馬でのリーディングと、関西馬でのリーディングを調べてみました。
関東馬
1位:ルメール騎手139勝
2位:横山武騎手77勝
3位:田辺騎手68勝
4位:三浦騎手66勝
5位:デムーロ騎手51勝
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33位:吉田隼騎手14勝
関西馬
1位:川田騎手148勝
2位:福永騎手124勝
3位:松山騎手119勝
4位:武豊騎手92勝
5位:吉田隼騎手75勝
吉田隼騎手は勝ち星の大半を関西馬で挙げているのです。
そして、こう見ていくと、全国リーディング&関東リーディングをルメール騎手にして関西リーディングを川田騎手としたほうが、実態近いようにも感じます。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。