先週のマーメイドステークスを勝ったのは、10番人気の伏兵シャムロックヒルに騎乗した藤懸騎手でした。
開幕週のイン先行有利の馬場を活かし、1枠1番から先手を奪うと、直線、後続に飲み込まれそうになりながらも盛り返して押し切り。うれしい重賞初制覇になりました。
オークスでは16番人気・単勝215.4倍のハギノピリナを3着に持ってきて波乱を演出。さらに先週の土曜日阪神10RオークランドRCTでも11番人気のエクスパートランに騎乗し鮮やかなマクリを決めて勝利。馬券的にも目が離せない存在となっています。
筆者が、騎手の実力と調子を測る指標として重宝しているUSM(馬力絞り出しメーター)もグングン上昇中。
過去1年間の騎乗馬の人気から推定される勝ち星6.2勝に対し、実際の結果は10勝で、3.8勝近く馬の能力を絞り出して勝っている計算。というわけで、今後の活躍にも注目です。
藤懸騎手といえば、今年ある事件の被害者として注目を浴びました。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。