今回は、今年デビューした新人騎手(小沢、永野、角田、古川奈、松本、永島、横山琉、西谷凜)のこれまでを振り返ってみたいと思います。
全体の特徴として挙げられるのは、人気馬に騎乗した時の堅実さが光ることで、チャンスを確実にモノにしていっているという点です。
1番人気騎乗時は全体で【15-7-4-16】で勝率35.7%、単勝回収率101%と非常に優秀(本文中のデータは21年6月27日現在のもの)。
先週までに13勝を挙げ、同期の勝ち頭である小沢騎手と永野騎手は1番人気騎乗時の勝率が4割を超えていて、ここが活躍の原動力といえます。
一方、人気薄に騎乗した時を見てみると、単勝万馬券馬での勝利は松本騎手が4月25日の阪神7Rダディーズメジャー(単勝187.6倍)で挙げた1勝だけ。小沢騎手の単勝回収率が53%、永野騎手の単勝回収率が36%と活躍の割に単勝回収率が低いのは、人気薄での活躍が少ないからだと思われます。8人全員の数字も52%しかありません。
そんな中、先週土曜札幌7Rのスイートアリエス(6番人気)と日曜札幌7Rのグローリアスサルム(1番人気)で2勝を挙げた横山琉騎手。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。