先週の秋華賞は、アカイトリノムスメが勝ちました。
1番人気に支持された白毛のアイドルホースのソダシは2番手からレースを進めるも直線伸びず10着という結果でした。
秋華賞が創設された96年から、牝馬三冠のうち二冠以上を獲得した馬が何頭いたかを調べてみると、以下のようになりました。
三冠馬:5頭
桜花賞とオークス:1頭
桜花賞と秋華賞:3頭
オークスと秋華賞:4頭
やはり、一気の800mの距離延長となる桜花賞とオークスを同時に制するのが難しく、そのハードルを越えられる馬なら三冠も比較的容易に達成できるという感じの結果となりました。
桜花賞と秋華賞の二冠を達成した3頭はダイワスカーレット、テイエムオーシャン、ファレノプシス。
ダイワスカーレットは、アクシデントでオークスに出走できなかっただけで三冠馬と比較してもヒケを取らない馬。
テイエムオーシャンとファレノプシスはオークスで敗れたとはいえ3着と馬券圏内は死守しています。
そういうことを考えると、オークスでも1番人気を裏切ったソダシが2000mの秋華賞で巻き返せるかが馬券的な注目点でしたが、もし、オークスの敗因が距離だった場合、歴史をみると秋華賞での巻き返しは容易ではなかったと考えられます。
そこで興味を引いたのが、紫苑ステークスとローズステークスの秋華賞トライアルを両取りした福永騎手の選択です。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。