先週日曜の白菊賞で団野騎手が騎乗したのはトップキャスト(4番人気)。
新馬戦はハイペースで逃げて後続を寄せ付けず楽々押し切った馬です。2戦目の札幌2歳ステークスもハイペースで逃げて、直線止まったものの5着に粘りました。
過去2戦の内容から、自己条件に戻って8頭立ての少頭数、過去に逃げた経験のある馬もいない組み合わせならここも迷わず逃げると予想していました。
ところが、ゲートが開くと外のトーホウラビアンが好スタートを決め先手を主張してきた。内で抵抗しても引く気配がないと思ったのか、一旦下げて外に切り替えようとしたのですが、下げたときには後続馬がドンドン押し寄せてきて外に持ち出すこともできなくなってしまいました。
どうにか外の3番手に収まることができましたが、馬が行きたがって折り合いがつかず、直線バテバテになり、ブービーに沈んでしまいました。
もっと主張してもよかったかもしれないし、馬の気分に任せて途中からでもハナに行っても良かったかもしれない。でもそういう騎乗はしないのが団野騎手なのです。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。