3連単173万馬券の大波乱決着となった中山牝馬ステークス。
波乱の立役者は、ブービー15番人気のクリノプレミアムを勝利に導いた松岡騎手でしょう。
20年2月の落馬で大腿骨を骨折する大けがを負い、一時は引退を覚悟するほど状況は良くなかったようですが、21年11月にターフに戻ってきました。復帰後初の重賞制覇となり、配当以上に大きな価値を持つ勝利になったのではないでしょうか。
クリノプレミアムを管理する伊藤伸師は、松岡騎手の落馬負傷のキッカケとなったゴールドミッションも管理していたので、「うちの馬でケガをして、1、2年を棒に振ってしまった。正海で勝ってくれたことが本当にうれしい」というコメントを残しており、この勝利の味は格別なものだったと想像できます。
松岡騎手は復帰から半年近くが経ち、ようやくレース勘も戻ってきたのかもしれません。ここからこれまでの遅れを取り戻す活躍を見せてくれるのではないでしょうか。
松岡騎手の馬券のポイントを簡単に整理すると、今年の成績をこのように分類すればいいのではないでしょうか。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。