前回注目した横山武騎手は、先週の桜花賞でも1番人気のナミュールに騎乗して10着。またしても期待に応えることができませんでした。
ただ、8枠18番という枠順も影響したと思われます。というのは、上位3頭は4枠よりも内の馬で、内をロスなく立ち回った馬が上位を占める結果をなったからです。
とはいえ、内枠が有利に働いたかといわれると、それも疑問です。
というのは内枠から脚を伸ばしたものの、進路がなく他馬と接触したり追えなかったりして力を出し切れなかった馬の多いレースとなったからです。
それを考えると、直線に向いた時点で完全に馬群に包まれて進路がなかったスターズオンアースは、川田騎手の冷静な手綱捌きが光ったともいえるでしょう。
ただ、意地悪な見方をすると運が良かったともいえる。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。