先週から開幕した中京の芝は絶好の状態で、高速決着を連発していました。
土曜メインの京都新聞杯ではアスクワイルドモアが2.09.5秒という芝2200mの日本レコードで勝利したかと思えば、翌日の9R三方ヶ原ステークスを勝ったプリマヴィスタの勝ちタイムは2.09.0秒。アスクワイルドモアのレコードを0.5秒も塗り替えたのです。
とはいえ、成長途上の3歳馬や条件馬が日本レコードを出すということは、時計を左右する大きな要因として馬の能力以上に馬場の影響のほうが大きいのではないかと感じてしまいます。
いまの中京の馬場をGⅠ級の馬が走ったらどれくらいのタイムが出るのか気になりますが、さすがに1.0秒も2.0秒も大幅に更新するということはないのではないでしょうか。
というのは、競馬において大きな差が生まれるのはトップスピードの差ではなく、脚がどれだけ持続するかバテないかというところだと思うからです。3歳馬や条件馬でもゴールまでバテることのない馬場で大きな実力差を見せつけることは難しいと思うのからです。
NHKマイルカップは、菅原明騎手が騎乗したシンガリ18番人気のカワキタレヴリーが3着に入り、3連単153万馬券が飛び出す大波乱となりました。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。