先週のアイビスサマーダッシュを制したのは、杉原騎手が騎乗したビリーバーでした。
杉原騎手は、これがうれしい重賞初制覇。しかも、管理する石毛師にとっても、所有するミルファームにとっても初の重賞勝利となりました。
勝因はいろいろあったでしょう。
外枠有利といわれる直線競馬で、8枠16番を引き当てた運もそのひとつ。
また、2歳新馬で脅威の上がり31.4秒が飛び出したり、1勝クラスのレースで従来のレコードを更新したりするなど、かなりの高速馬場だったにもかかわらず、そこまで時計の速い決着にならず、54.4秒というこの馬の持ち時計で十分に足りる決着になったことも大きかったと思われます。
そういう様々な追い風もあったのは確かですが、ここで筆者が強調したいのは、ミルファーム軍団の戦略です。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。