3年ぶりに開催されたWASJ(ワールドオールスタージョッキー)は、53歳のレジェンド武豊騎手が優勝しました。
3戦目に騎乗予定だったラブスピールが輪乗りのときに故障を発症し除外になるという不運に見舞われ、これで試合終了になるかと思われたのですが、除外になった場合は7着相当の6点がもらえるという救済ルールがありました。
このおかげで、除外になったものの初日武豊騎手に次いで2位につけていた川田騎手(ロードオブザチェコに騎乗し9着で2ポイント獲得)とのポイント差を広げることに成功しました。
詳しく振り返ると、3戦終了時点でのポイントは以下の通り。
1位:松山騎手56点
2位:武豊騎手51点
3位:川田騎手44点
ただ、4戦目の騎乗馬を見ると。トップの松山騎手はD評価のグレースオブナイルなのでポイントを大きく稼ぐことは難しい。川田騎手はB評価のメイショウラナキラで、この馬で勝利をされると逆転されてしまうのですが、武豊騎手の騎乗馬はA評価のカフジアスールなので、川田騎手に先着すれば優勝が確定。仮に先着されても僅差なら逆転はされないという状況で、二人のどちらかが優勝の可能性が高いという状況でした。
結果は、武豊騎手はゴール前で川田騎手を捉えて2着に入り、自らの手で優勝を掴み取りました。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。