今年の凱旋門賞は、5歳牝馬のアルピニスタが勝利。日本から挑戦した4頭は、11着のタイトルホルダーが最先着で、どの馬も力を発揮できなかったように見えました。
その理由は、渋ったタフな馬場に加え、レース直前から降り出した大雨に苦しめられたからだと思います。
レース後は「日本の競馬と欧州の競馬は完全に別競技だ」とか「ダートもこなせるパワーのある馬を連れていく必要がある」とか「凱旋門賞を勝てる馬がいたとしても日本では活躍できずに埋もれているから、そういう馬を見抜いて連れていくべき」など、どうやったら日本馬が凱旋門賞を勝てるのかの議論が盛んに行われました。
ただ、ひねくれるわけではないですが、筆者にはこういう議論の根底に日本馬が勝てない理由があるのではないかと感じました。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。