先週の川田騎手は、デイリー杯2歳ステークスで1番人気のダノンタッチダウンに騎乗し2着。10鞍騎乗して2着が4回もあったものの、勝ち星はありませんでした。騎乗馬がいた週で1勝も挙げることができなかったのは今年初めてのこと。
今年は、初の全国リーディングに向けてトップを守り続けていますが、ここにきて勢いに陰りが出てきたように見えます。
9月末時点で、川田騎手は戸崎騎手に24勝差をつけていたのですが、それが1ヵ月半の間に12勝差まで詰められています。このままのペースで差が詰まれば、年末には並ばれてしまう可能性もあります。そういう状況を考えると、先週1勝も挙げることができなかったのは痛いでしょう。
もっというと、1番人気のアートハウスで勝ったローズステークス以来、重賞勝利からも遠ざかっています。目下12連敗中ですが、これも今年のワーストを更新しています。単勝1.4倍の圧倒的な支持を集めたリバティアイランドのアルテミスステークスでも2着、ファンの期待に応える騎乗ができていない点も気になります。
こういう状況に陥った川田騎手がどうなるのか? 筆者が注目しているのは、川田騎手の「政治力」です。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。