先週のジャパンカップを制したのは、ムーア騎手が騎乗したヴェラアズールでした。
今年の1月まではダートの条件馬だったこの馬。ダート戦の特別登録では頭数が多いということもあり、少頭数で確実に出走できる芝の番組を選んだことがキッカケとなり、あっという間にオープン馬に出世しただけではなく、芝のGⅠ馬にまで上り詰めました。
これだけみても競馬には絶対はなく、何が起こるか予測できないのがわかります。
ここでは、2番人気のダノンベルーガに騎乗した川田騎手に注目してみたいと思います。
というのも、直線で持ち前の決め手を発揮して先頭に並びかけるところまではよかったのですが、その時点ではもう余力が残っていない感じで、内から馬群を割って伸びてきたヴェラアズールと、道中ダノンベルーガをマークし外から伸びて来たシャフリヤールに挟まれてしまったからです。
川田騎手は思わず立ち上がって不利をアピールしたのですが、そのアピールの意図が気になりました。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。