先週の東京新聞杯は、三浦騎手が騎乗した4番人気のウインカーネリアンが逃げ切り勝ちを収めました。
東京の馬場はイン有利の状況だったとはいえ、内枠から先手を主張しテンの3ハロン34.4秒、1000m通過57.1秒という締まったペースでの逃げ。内枠の利を活かして、馬の持ち味も加味し、後続の決め手を削るような絶妙なペースでの逃げとなりました。
昨夏の関屋記念をウインカーネリアンで制してから、三浦騎手も調子を上げている印象で、JBCスプリントをダンシングプリンスで逃げ切り、武蔵野ステークスをギルデッドミラーで、東スポ杯2歳ステークスをガストリックで制すなど重賞タイトルを続々とゲット。今年は念願のJRAのGⅠ制覇がみられるのではないかと期待していました。
先週の東京新聞杯でいい弾みがついたと思っていたのですが、フェブラリーステークスを予定していたギルデッドミラーの引退という予期していなかったニュースが飛び込んできて、驚かされました。
1週前追い切りの前に骨折が判明したということですが、騎乗を予定していた三浦騎手にとってはフェブラリーステークスが初のGⅠ制覇の最大のチャンスだったに違いないので、三浦騎手の気持ちを想像するとなかなか言葉が出てきません。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。