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競馬コラム

樋野竜司:今週の政治騎手

2023年02月24日(金)更新

【戸崎圭太騎手】ほれたら負け、恋は盲目



先週行われたフェブラリーステークスは、坂井騎手が騎乗した1番人気のレモンポップの完勝でした。

レモンポップを管理する田中博師は、開業6年目にしてうれしいGⅠ初制覇となりました。筆者は田中博師とジョッキー時代から親交があり、自分のことのようにうれしい勝利となりました。

レモンポップは、最終的には1番人気に支持されたのですが、戦前マイルは長いのではないかといわれていました。とはいえ、2歳時にカトレア賞を圧勝しているし、武蔵野ステークスも2着に負けたとはいえ勝ったギルデッドミラーとはハナ差。馬の適性を考えると1400mのほうがいいのでしょうが、決してマイルがダメというタイプではありませんでした。
贔屓目ではなく、冷静に分析しても、2番人気に支持されたドライスタウトのほうが距離延長に不安を感じましたし、渋った馬場が得意で、良に回復するのもよくなさそうに感じていました。ギルデッドミラーのリタイアで相手に恵まれた面が否定できませんが、文句なしの勝利だったと思います。

レモンポップの主戦だった戸崎騎手がドライスタウトを選択したことに関しては筆者も気になりましたし、こちらのほうが上という論調が強かったのも頷けます。
マイルチャンピオンシップでのダノンザキッドの依頼を断り、霜月ステークスでこの馬に騎乗することを選択。結果は完勝だったのですが、レース後のコメントで「全然できていない」といわしめるほど完調にほど遠い状態での圧勝劇だったので、仕上がったときにどんなパフォーマンスを見せてくれるのかと注目を集めていたからです。戸崎騎手もそれくらいドライスタウトにほれ込んでいたようです。

とはいえ、恋愛でもほれたら負け、恋は盲目ともいうので、戸崎騎手もそういう状態だったのかもしれません。

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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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