お手馬がかち合ってしまったフェブラリーステークスで、勝ったレモンポップではなく4着に敗れたドライスタウトを選択して以降、不運が重なっている印象の戸崎騎手。
フェブラリーステークスの翌週は阪神に遠征して阪急杯でピクシーナイトに騎乗する予定でしたが、体調が整わず回避。格上挑戦のショウナンアレス(8番人気5着)に騎乗することができたのですが、自身の手綱で中山金杯を勝ち、中山記念でも2着に好走したラーグルフを手放すことになってしまいました(菅原明騎手の手綱で8番人気2着)。
先週の弥生賞で騎乗予定だったミッキーカプチーノも回避し、その代わりに回ってきたマイネルラウレアも挫石で回避(結局、フォトンブルーに騎乗し10番人気5着)。
先週の土曜日は阪神に遠征しチューリップ賞でドゥーラに騎乗したのですが、直線で馬群を縫って差そうとしたところで、外に持ち出してきたキタウイングにぶつけられる大きな不利。そこで戦意を喪失してしまい15着と1番人気を裏切る結果に終わってしまいました。
こんな感じでどうも巡り会わせがよくないだけではなく、戸崎騎手は2、3月に成績が振るわないこともよくあり、花粉症なのではないかと噂されることもあります。
暖かくなるにつれ調子を上げてくるジョッキーで、こういう不運がいつまでも続くわけでもないでしょう。ジョッキーは、調子の転換点においしい馬券を提供してくるものなので、戸崎騎手の浮上のタイミングを見逃さないようにしたいと思っています。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。