先週の金鯱賞を制したのは1番人気のプログノーシスに騎乗した川田騎手でした。先週は6勝の固め打ちでリーディングのトップも死守。
加えて、週中は地方の交流重賞が3鞍組まれていたのですが、火曜の黒船賞をシャマルで、水曜のダイオライト記念をグロリアムンディで、木曜の名古屋大賞典はハギノアレグリアスでと、すべて川田騎手が勝ちました。
先週日曜は8レースから4連勝で終えており、実は騎乗機会7連勝中。中央と地方を合わせたものが記録になるのかはわかりませんが、これは武豊騎手やルメール騎手が持つ記録に並んでタイ記録。次のレースも勝利すれば幻の新記録となったかもしれません。
そういう意味で今週の土曜に川田騎手がどれだけ記録を伸ばせるのか注目していました。
ただ、今週はJRAの厩務員、調教助手などが組織する4労組(関東労、全馬労、関西労、美駒労)が日本調教師会に11年から導入されている賃金体系の廃止を求めた春闘の最中で、今現在もその結論は出ておらず、今週の開催がストライキによって中止となる可能性があるそうです。
部外者が口を挟める問題ではなく、とにかくうまく話しがまとまることを祈るしかないですが、その動向は川田騎手の記録以上に気になります。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。