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競馬コラム

樋野竜司:今週の政治騎手

2023年04月07日(金)更新

【武豊騎手】神風を吹かせる



先週の大阪杯は武豊騎手が騎乗したジャックドールの逃げ切り勝ちでした。

これで岡部幸雄元騎手が持つ最年長GⅠ勝利記録を塗り替え、新記録となりました。
ペースを緩めず後続の脚を巧みに削り、ゴール前でもルメール騎手が騎乗したスターズオンアースの追撃をギリギリ凌ぐ好騎乗。武豊騎手の「戦略力」の高さが詰まった一戦だったのは間違いないでしょう。

ジャックドールは、昨年の大阪杯では藤岡佑騎手とのコンビで5着という結果でした。今回は、残り200mで捕まった昨年とどう違ったのかを振り返ってみたいと思います。

レースラップは以下の通り。

2022年:
12.3→10.3→12.0→12.2→12.0→12.1→11.7→11.5→11.8→12.5秒 2023年:
12.4→10.9→12.2→12.0→11.4→11.7→11.5→11.4→11.4→12.5秒 1000m通過タイムは22年が58.8で、23年が58.9秒とほぼ同じなのですが、22年は2ハロン目に10.3秒と速いラップを刻んでいるのに対し、武豊騎手はそこで10.9秒とペースを上げすぎなかったのが良かったのではないでしょうか。
そのおかげで、残り1200m地点というかなり手前のポイントからペースアップすることができて後続の脚を削ることができたからです。
もっとも、藤岡佑騎手を弁護するわけではないですが、22年は逃げ切りが難しいシチュエーションだったのも確かです。というのは、当時は直線で強い追い風が吹いておりスタートから1コーナーまでで加速がつきすぎてしまうし、向こう正面は向かい風になるのですが、その中で脚を使ってペースアップをしなければならなかったからです。

自分(の馬)にいいタイミングで追い風を吹かせる運も実力のうちで、武豊騎手はそういう面でも秀でているのかもしれません。

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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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