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競馬コラム

樋野竜司:今週の政治騎手

2023年06月02日(金)更新

【横山武史騎手】夢実現へまだ道は続く



先週の日本ダービーを勝ったのは、ダミアン・レーン騎手が騎乗した4番人気のタスティエーラでした。

1番人気のソールオリエンスに騎乗していた横山武騎手は2着に敗れ涙を飲みました。

筆者は、前回のコラムで今年のダービーは父・横山典騎手が初めてダービーを制した09年と似たケースになるのではないかと予測しました。
09年の皐月賞はハイペースの前崩れになって1番人気のロジユニヴァースは先行してバテしまい14着と惨敗してしまいました。そこから巻き返してのダービー制覇で、今年の皐月賞もハイペースの前崩れだったため、ダービーでは真逆の展開になる可能性があると思っていたからです。

その予想は当たらずも遠からずだと思っていて、1000m通過はオークスと同程度とはいえ60.4秒はダービーのペースと考えると遅いと言えます。そのあとも一向にラップは上がらず、スローの流れだったといっていいでしょう。
タスティエーラは、皐月賞で4角4番手と厳しいペースを前で粘って2着だったので、流れが向いたダービーではソールオリエンスを逆転できました。
同時に、皐月賞で先行し10着に沈んだベラジオオペラが4着に巻き返し、17着に沈んだホウオウビスケッツが6着に巻き返した点を考えても、皐月賞とは違う展開で違う適性が問われたレースだったといっていいと思います。

とはいえ、横山武騎手は皐月賞よりも前目のポジションで競馬をしていて、タスティエーラをクビ差まで追い詰めたので、展開利や適性ではなく実力で栄冠をもぎ取るまであと一歩だったといえるでしょう。

父は15回目のダービー挑戦でようやくダービージョッキーの称号を手にしており、それまで2着が3回もありました。横山武騎手にはこの先もまだまだチャンスが転がってくると思うので、ダービージョッキーになる、その日を楽しみに待ちたいと思います。

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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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