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競馬コラム

樋野竜司:今週の政治騎手

2023年07月28日(金)更新

【M.デムーロ騎手】置かれた厳しい現状が透けて見えた



関西所属のジョッキーながら、実質的には関東のジョッキーとなっているM.デムーロ騎手。

先週は、中京記念のディヴィーナに騎乗するために久々に関西圏に遠征して騎乗しました。

結果は2着(2番人気)と仕事はしたといっていいですが、筆者が気になったのはデムーロ騎手が不在の福島での馬の起用です。
というのは、前走デムーロ騎手が騎乗して優先出走権を確保した馬が4頭も出走していたからです。

2R ベルウッドムサシ 2番人気4着
3R オセアエクスプレス 競走除外
10R ゲバラ 6番人気9着
12R ゴルトリッチ 4番人気8着

馬券圏内に絡んだ馬は一頭もいなかったですし、前走デムーロ騎手が騎乗していたときよりも着順を下げてしまっているので、ちゃんと仕事をしていたということが証明された形ですが、デムーロ騎手が騎乗できないレースにこれだけお手馬が出走するというのは見逃せません。

面と向かって乗り替わりを告げるのは、誰しも抵抗があるもの。そこで、先約があって騎乗できない状況を使って、ジョッキー側から断られるようにしたほうがカドが立ちにくいと言えます。
こういう状況を使った乗り替わりはよくあるのですが、これだけの数がいるのはいまデムーロ騎手が置かれている立場の厳しさを物語っているのではないでしょうか。

そういう状況なので、関西圏に頻繁に乗りに行くことも容易ではないのかもしれません。

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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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