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競馬コラム

樋野竜司:今週の政治騎手

2023年08月04日(金)更新

【斎藤新騎手】これが本当の好騎乗!



先週のクイーンステークスは、斎藤騎手が騎乗した1番人気のドゥーラが勝利しました。

ゴールの瞬間には指を立ててスタンドのファンにアピールするシーンもありました。斎藤騎手にとっては喜びもひとしおの勝利だったのではないでしょうか。

斎藤騎手とドゥーラのコンビは、阪神ジュベナイルフィリーズで6着に敗れたのを最後に、戸崎騎手に乗り替わったことで一時解消されていました。しかし、チューリップ賞15着、桜花賞14着と結果を残せず、再び斎藤騎手にチャンスが巡ってきたのです。
15番人気という低評価だったオークスはリバティアイランドに大きく離されたものの3着と巻き返し、次走のクイーンステークスを快勝したのです。一旦、トップジョッキーに乗り替わりになった馬が自分の元に戻ってきて、それで結果を出せたことは、彼にとっても大きな成果と言えるでしょう。

斎藤騎手の騎乗ぶりも好騎乗といっていいと思います。
オークス3着の実績があるので馬の力は上位でしょうし、ここは斤量51キロで裸同然でもありました。そこで、負けるはずがないと強気に好位のポジションを獲りに行き、終始外々を回って4コーナーを回るときには先頭に取り付く積極的な競馬。馬の力を信頼し、相手関係も把握しているからできた騎乗なのは間違いないでしょう。

ロスの少ない競馬がいい騎乗とされることが一般的かもしれませんが、ディープインパクトくらい力の抜けた馬に騎乗してロスを意識するのは愚の骨頂。もし詰まって脚を余して負けたりしたら取り返しがつきません。馬の能力や相手関係に見合った競馬ができるかどうかが重要で、斎藤騎手はそういう意味で完璧な立ち回りをしたといっていいと思います。

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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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