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競馬コラム

樋野竜司:今週の政治騎手

2024年01月05日(金)更新

【A.ルメートル騎手】影武者か、本物か



新年早々、能登半島で発生した大きな地震により、多くの人々が困難な状況に直面しています。私たちの心は、被災された皆さんと共にあります。
このような時期に日常の楽しみや娯楽に目を向けることは、一見矛盾しているように感じるかもしれませんが、実はこれもまた、人間社会を豊かにする大切な要素だと考えています。
競馬は、私たちの生活に直接必要なものではありませんが、それを楽しむことで、日々の生活に色彩と活力を与えてくれます。皆が下を向いてしまったら復興が遅れ、社会の閉塞感が強まるだけなので、当たり前の日常を送ることができるというこれ以上ない幸せを噛みしめ、一日も早くすべての人が日常を取り戻せることを祈っています。

というわけで、話題を今週の競馬に戻します。
年明けから短期免許の外国人ジョッキーが5人も来日。そのうち4人が初来日ということで、どういう騎乗を見せてくれるか楽しみです。
とはいえ、この時期はGⅠなどの大レースが組まれていないので、招待する日本の関係者側からすると将来の勝負ジョッキーを探すトライアル的な意味もあると思っています。ここでの活躍が評価されると秋のGⅠシーズンにも呼んでもらえるようなジョッキーになるでしょう。<br>
中でも、筆者の注目はA.ルメートル騎手です。

というのは、多くの方が指摘している通りでルメール騎手との見分けが難しいからです。
例年、年明けは騎乗を休んでいるルメール騎手なのですが、今年に関してはルメートル騎手がいるので、6日は休んでいることをうまくカモフラージュできたのでは。シンザン記念で騎乗予定のシトラールは前走ルメール騎手が騎乗していた馬。こういう乗り替わりも多そうでよく注意しないとルメール騎手と間違えてしまいそうです。騎乗スタイルで見分けがつくのかどうか、注目しているのです。

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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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