今週は、今年最初のGⅠとなるフェブラリーステークスが行われます。
昨年の覇者レモンポップはサウジカップに挑戦。フェブラリーステークスの賞金よりもサウジカップの5着賞金のほうが高いので、有力馬が海外に遠征するのは仕方がありません。GⅠにしてはやや小粒なメンバーになってしまったのですが、いろいろな路線から馬が集まったので個性がぶつかる面白いレースになることを期待しています。
今回注目したいのは戸崎騎手です。
戸崎騎手は、昨年のフェブラリーステークスの前まではレモンポップの主戦だったのですが、もう一頭のお手馬のドライスタウトを選んだことでコンビを解消することになってしまいました。
当時はレモンポップを捨てるくらいドライスタウトのことを高く評価していたということなのですが、昨年の武蔵野ステークスでコンビ解消。というのはグリーンチャンネルカップを圧勝したオメガギネスが居たので、こちらに騎乗する予定だったからです。
しかし、オメガギネスは武蔵野ステークスを回避。フェブラリーステークスに出走するために落とせない一戦だった東海ステークスは2着。出走権を確保できなかったことが関係者の心象を悪くしたのか、(繰上りで出走叶ったのですが)フェブラリーステークスの鞍上はルメール騎手となってしまいました。
当日、東京で騎乗する戸崎騎手はフェブラリーステークスでの騎乗馬がおらず、昨年のこのレースから悪い流れを引きずっているようにみえます。
先週は共同通信杯が行われました。
シャフリヤールやエフフォーリア、ジオグリフ、タスティエーラなど近年はこのレースの出走馬が春のクラシックで活躍しており大注目一戦。今年このレースを制したのが戸崎騎手が騎乗したジャスティンミラノ。この馬とのコンビで鬱憤を晴らせるのか注目したいと思っています。
「競馬成駿」はコチラ!
樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。