先週の中山記念を制したのは、横山典騎手が騎乗した7番人気のマテンロウスカイでした。
好スタートからインの3番手の絶好位につけると、直線に向くまでジッと脚をため、逃げ粘るドーブネを楽々交わす余裕の勝利。中山記念は横山典騎手にとって相性のいいレースで、これで通算6勝目となりました。
ダノンデサイルで制した京成杯以来の重賞勝ちとなり、自身が持っている最年長重賞制覇の記録をさらに更新。まだまだこの先も重賞タイトルを積み重ねていくと思うので、この記録をどんどん伸ばしていくと考えられます。
横山典騎手よりも年上の現役騎手は柴田善騎手と小牧太騎手の2人。最年長勝利記録保持者は柴田善騎手なので、この先、柴田善騎手が勝つたびにこの記録が更新されていきます。この記録もまだまだ伸びそうです。
ちなみに、最年長GⅠ勝利は昨年の有馬記念をドウデュースとのコンビで制した武豊騎手が保持しており、まだまだ元気な50代のベテランジョッキーが数々の最年長記録を塗り替えていきそうです。
昔と比べるとトレーニング技術や医療技術が向上し、体のケアへの意識の高まりなどもあって現役で活躍できる期間が長くなっているという面も大きいとは思いますが、彼らがレジェンドジョッキーであることは間違いないでしょう。
レジェンドたちの活躍をリアルタイムで見続けられたことは幸運。この先も長く活躍するシーンを見せて欲しいと感じました。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。