先週の金鯱賞を制したのは、川田将雅騎手が騎乗した２番人気のプログノーシスでした。
昨年に続き、２年連続の金鯱賞制覇を成し遂げ、史上３頭目の連覇達成。
レースでは、１番人気に推されていた昨年の菊花賞馬ドゥレッツァを見事に封じ込める騎乗を見せました。
1000ｍ通過地点で、ルメール騎手のドゥレッツァの内にスペースを見つけ、そこに入っていくことで、ルメール騎手がインを突くことを阻止。結果的に２着に抑え込むことに成功。
川田騎手のルメール騎手への包囲網は、先日の弥生賞ディープインパクト記念でも発揮されていました。
１コーナーまでにインに寄せたいルメール騎手のトロヴァトーレを、川田騎手がインで執拗にブロック。リズムを崩させることに成功し、１番人気のトロヴァトーレは６着に敗れています。
今年、川田騎手とルメール騎手が同じレースに騎乗した際の成績を比較すると、明暗がハッキリと分かれています。
川田騎手の単勝回収率は135％、複勝回収率は98％と高水準である一方、ルメール騎手は単勝回収率15％、複勝回収率55％と苦戦を強いられています。川田騎手のルメール包囲網が機能しているのは間違いないでしょう。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。
