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競馬コラム

樋野竜司:今週の政治騎手

2024年08月02日(金)更新

【松岡正海騎手】初の騎乗停止処分、変わる日本のムチルール



競馬界に衝撃が走りました。

先週のアイビスサマーダッシュで2着に好走したウイングレイテストに騎乗した松岡正海騎手が、ムチ使用のルール違反で騎乗停止処分を受けたのです。JRAでは初めてのケースではないでしょうか。

これまで、日本ではムチ制裁は過怠金のみで騎乗停止までには至りませんでした。
今回の処分は世界の潮流に追随する動きとも言えるでしょう。昨年のブリーダーズカップターフで優勝したライアン・ムーア騎手も、ムチの過度な使用で騎乗停止処分を受けています。競馬における動物福祉の観点から、ムチ使用への規制は世界的に厳格化しているのです。

しかし、これまでは制裁が過怠金にとどまっていたため、馬主へのアピールとして意図的にルールを破るケースも疑われていました。
今回の騎乗停止処分は、そうした風潮に一石を投じるものでしょう。悪質なケースには厳罰で臨む姿勢を示すことで、騎手たちの意識改革を促す狙いがあると考えられます。

特に注目されるのは、松岡騎手や北村宏騎手など、これまでムチ制裁を多く受けてきた騎手たちの今後の騎乗ぶりです。
彼らがどのように適応していくのか、そして日本競馬全体としてムチ使用の在り方がどう変化していくのか。競馬ファンのみならず、動物愛護の観点からも多くの人々が注目しているはずです。

競馬の魅力を損なうことなく、馬の福祉にも配慮した公平な競走を実現する。その難しいバランスを取るために、日本競馬は新たな一歩を踏み出したと言えるでしょう。

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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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