先週の関屋記念は、初めてタッグを組んだ田辺騎手とクラレントのコンビが快勝。これで、田辺騎手はサマージョッキーシリーズで単独トップに躍り出ました。クラレントは次走京成杯AHの予定とのことですが、サマーマイルシリーズとサマージョッキーシリーズのタイトルを人馬揃って獲得できるか注目です。
今回注目するのは、日曜の新潟最終レースを戸崎騎手で勝ったタニセンヴォイスという馬についてです。
というのは、5歳馬で30戦目にしてようやく2勝目を挙げた条件馬なのですが、この馬は武豊騎手のお気に入りの馬だからです。
これまで武豊騎手が12回騎乗しているのですが、阪神、京都で走ったことはなく、すべて武豊騎手が遠征してきたときにコンビを組んでいる(武豊騎手の遠征に合わせてローテを組んでいるのかもしれませんが、能力がなければ何度も武豊騎手が乗ることはないでしょう)。
しかも武豊騎手で未勝利戦を勝ち上がり、次走の昇級戦も武豊騎手がコンビを組んでいる。これは上のクラスでも勝てる手ごたえを、武豊騎手がつかんでいるということです。
ただ、その後は2、3着には来るものの勝ちあがれず、先週ようやく500万下を勝ち上がったのです。ただ、前走が初の新潟の直線1000mだったので、これまでとは違った条件で武豊騎手が評価している能力を発揮したのかもしれません。
タニセンヴォイスの今後のレースぶりが気になります。また、結果が出なくても一流騎手がずーっと乗り続けている馬には、何か光る部分があるはずで、そういう馬を追い続けることで、穴馬券が手にできるかもしれません。
【武豊騎手の騎乗予定】
:7/20の中京6Rで落馬負傷(右手親指を骨折)のため休養中。8月末に復帰予定。

樋野竜司
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。
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樋野竜司
HINO RYUJI
1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。