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競馬コラム

樋野竜司:今週の政治騎手

2025年02月28日(金)更新

【R.キング騎手】有言実行のGⅠ制覇



先週のフェブラリーステークスは、R.キング騎手が騎乗した2番人気のコスタノヴァが快勝しました。

出遅れ癖がある馬で無難にスタートを決め、二の脚を使って好位を取りに行く積極的な騎乗。テン乗りながら馬の能力をうまく引き出す好騎乗でした。

女性騎手によるJRAの平地GⅠ初制覇ということで記録にも残る勝利となりましたが、「競馬は男女がイコールで戦える。意識していない」と本人が語っているように実力勝負の世界で結果を残すには性別を意識しないことが壁を超える秘訣なのかもしれません。
日本の女性騎手に向けた「ハードワーク。それしかない」というエールのとおり、今回の勝利も有言実行だったのではないでしょうか。

それについて詳しく見ていきたいと思います。
前走の根岸ステークスでコスタノヴァとコンビを組んだ横山武騎手は、今回、エンペラーワケアの先約があって騎乗できず。コスタノヴァの主戦であるルメール騎手もサウジに遠征中。というわけでレース当週までコスタノヴァの鞍上は発表されませんでした。
キング騎手も、金曜にサウジで騎乗する予定が入っていたので、そこから日本に戻って騎乗できるのかスケジュールの調整に時間がかかったので鞍上発表がギリギリになったと想像しています。

というわけで、金曜にサウジで騎乗し、そのまま日本に戻って日曜の大舞台に臨むというハードワークを厭わない姿勢こそが、キング騎手の強みなのでしょう。
長距離移動による疲労や、初コンビの馬に対する調整不足といった不安要素をものともせず、堂々と結果を出してくれました。今回の勝利をきっかけに、日本の女性騎手たちもさらに奮起し、新たな歴史を刻んでいくことを期待したいものです。

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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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