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競馬コラム

樋野竜司:今週の政治騎手

2025年03月21日(金)更新

【藤岡佑介騎手】最短で効率的なミッションクリア



先週のスプリングステークスを制したのは、石橋脩騎手が騎乗したピコチャンブラックでした。

昨年暮れのホープフルステークスでは13着に沈んでしまったのですが、そこから見事に巻き返しました。共同通信杯をマスカレードボールが勝ち、弥生賞をファウストラーゼンが勝ち、皐月賞トライアルが行われるたびにホープフルステークス組が勝利しており、レースの評価がどんどん上がっている印象です。

ここでは、1番人気で3着だった藤岡佑騎手とキングスコールのコンビに注目したいと思います。

新馬戦を1.47.8秒という札幌芝1800mのレコードで圧勝。しかし、レース後に剝離骨折が見つかり、ここは約8ヵ月ぶりの実戦だったのですが、3着に入りどうにか皐月賞への優先出走権を獲得することができたからです。

レースはあいにくの重馬場になり、しかもスタートで出遅れてしまいました。向正面でマクってポジションを上げていくスタミナの消耗の激しい競馬になったのですが、それでも直線で後続の追撃を凌ぎ切ったのはポテンシャルの高さの証明かもしれません。
長期の休養があってここはどうにか間に合ったという仕上げだったので、次走への上積みも大きいのでは。

筆者が見逃せないと感じたポイントは、矢作厩舎のレースチョイスの見事さです。

というのは、1勝クラスのレースで確勝を期すという選択もあったところ、敢えて相手の強い重賞を選んだからです。
自己条件を勝ってもまだ賞金不足でもう一戦しなければならないので、それでは皐月賞に間に合わない、重賞なら2、3着でも優先出走権が確保できるし、馬の能力を考えれば7、8割の仕上げでも権利獲得可能と判断したのではないでしょうか。
残された時間が限られているなかで最大効率を発揮できる選択をしたといえそうです。

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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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