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競馬コラム

樋野竜司:今週の政治騎手

2025年04月04日(金)更新

【C.ルメール騎手】勝敗を分けた見えない断層



先週の高松宮記念を制したのは、モレイラ騎手が騎乗したサトノレーヴでした。

筆者はそろそろナムラクレアにGⅠタイトルを獲って欲しくて、本命にしたのですが、結果は2着。スプリントGⅠで5戦連続馬券圏内をキープしている国内最強スプリンターの一角だと思うのですが、またもタイトルはお預けとなってしまいました。

ナムラクレアとコンビを組んだルメール騎手も最善の騎乗はしたと思います。ただ、サトノレーヴに及ばなかったのは枠順の差が大きかったような気がします。というのは中京芝1200mの枠順別のデータを出してみると、5枠から内と6枠から外の間に断層があって、明確に外枠が不利なデータが出ているからです。

とはいえ、先週の中京はどちらかといえば外有利の馬場で、外枠の差し馬が大活躍していました。そんな馬場傾向を加味すれば、枠順の不利は相殺されるかもしれない、筆者もそう考えて7枠14番のナムラクレアに期待しました。結果も、高松宮記念は内枠の馬が壊滅状態で二桁馬番の馬が掲示板を独占したので外枠不利ではなく、むしろ外有利を言えたのかもしれません。
ただ、勝つか負けるかの一番重要な部分で枠順の有利不利があったのではないかと思うのです。というのは勝ったサトノレーヴは5枠10番で外目の枠とはいえデータ的には不利ではないとされる枠を引いていたので、絶好のポジションで競馬出来ました。
一方で、不利といわれる7枠に入った3着のママコチャは好位でレースを進めたのですが、終始外々回る格好になったので、距離ロスが響いて最後甘くなったように見えました。
ナムラクレアも3コーナー手前で外のバルサムノートに寄られるシーンがあって、直線も進路が開くまで待たされる時間が長くありました。
馬場は外伸び馬場だったとしても、依然として枠順の有利不利が存在し、前に行くとロスが大きくなるし、控えると捌くのが難しくなる。その辺が勝負を分けたのではないかと感じました。

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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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