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競馬コラム

樋野竜司:今週の政治騎手

2014年09月19日(金)更新

【田辺裕信騎手】冷静な手綱捌き!?

 先週はサマーシリーズの最終戦ということで、サマーチャンピオンの座を巡って見ごたえのある攻防が見られました。


 サマースプリントシリーズの最終戦セントウルSは、北九州記念を制したリトルゲルダの連勝という結果でした。これにより、リトルゲルダがローブティサージュを逆転し優勝。さらに、暫定で、鞍上の丸田騎手がサマージョッキーズシリーズのトップに躍り出たのです。


 続いて行われた京成杯AHですべてが決します。やはり、注目は田辺騎手でしょう。サマージョッキーズ、サマー2000、サマーマイルの三冠に輝く可能性があったのですが、サマー2000は新潟記念でマーティンボロに逆転優勝を許してしまったし、トップを守り続けたサマージョッキーズも、最終戦を残しているとはいえ、逆転を許してしまったからです。
ここで3着以内入れば、再逆転できるのですが、口で言うほど簡単なハードルではないでしょう。他にも、サマーマイルのチャンピオンやサマージョッキーズ逆転優勝の可能性を残した陣営も多く、激しい争いになることは必至だからです。


 しかし、レースは田辺騎手の冷静な手綱捌きが光りました。逃げ馬不在でスローな流れのなか、2番手という絶好のポジションでレースを進め、直線も追い出しを我慢し、馬場のいい中ほどに持ち出してから追い出す。結果は、着差以上の完勝でした。


 ただ、簡単そうにみえて、そうじゃないのは他のジョッキーの騎乗ぶりが教えてくれます。サマーマイルのチャンピオンやサマージョッキーズ逆転優勝の可能性を残した騎手たちが、直線でポッカリ開いた内を突き、一気に先頭に踊り出るような騎乗をしていたからです。勝たなければならないというプレッシャーから勝ちに急いでしまったのか明らか。皆が内を避けたのは伸びないからで、案の定ゴール前で失速してしまったのです。


 いろいろなプレッシャーがかかった中で、完璧な騎乗を披露した田辺騎手は、WSJSでも光る騎乗を見せてくれるのではないでしょうか。

【田辺裕信騎手の騎乗予定】
:セントライト記念のオウケンブラックなどに騎乗予定。


プロフィール
樋野竜司

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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