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競馬コラム

樋野竜司:今週の政治騎手

2014年09月26日(金)更新

【黛弘人騎手&的場勇人騎手】砂被りNG馬!?

ダート戦で穴馬を見つけるポイントのひとつに、「砂を被ることを極端に嫌がる馬」というのがあります。砂を被るのを嫌がって、自分でスピードを緩めてしまうので、もまれてしまうと実力以上に負けることが多いのですが、砂を被らず気分よく競馬ができればレースぶりを一変させるからです。しかも、その変わり身が極端なので、馬券で穴を量産するおいしい馬である可能性が高いのです。


なので、能力を評価している馬が、砂を被って嫌がっていたら、それは何走か後に大きなプレゼントをくれるかもしれません。そういうシーンを見かけたら、迷わず追い掛けるべきなのです。


例えば、土曜新潟9Rの鳥屋野特別を勝ったエリモフェザーがそうです。1000万下から500万下に降級したのですが、降級後の2戦は、5着、4着と一息の成績。どちらも勝負どころで砂を被って下がってしまったことが敗因でした。降級3戦目の前走は、これまでの敗戦を踏まえ、勝負どころで砂を被らないよう外を回し、完勝。


再昇級とはいえ、500万下で足踏みしているようでは即通用は難しいと判断されて、13番人気、単勝87.5倍という人気薄だったのですが、これまで手綱を握ってきた黛騎手もこの馬の特徴をよく知っています。内枠から被されないように、先手を主張し、そのまま逃げ切ってしまいました。砂さえ被らなければ通用しても不思議ではなかったのですが、なかなかそこまで読み切ることは難しい。だから馬券で穴になるのです。


土曜新潟3Rを大差で圧勝したモンサンアルビレオ(4番人気、単勝9.5倍)も「砂被りNG馬」です。前走はスタートで出遅れ。1コーナーで馬群に追いついたのですが、そこで砂を被ったのか、ズルズル後退。そこで絶望的な位置まで下がってしまいました。直線の脚は目立っており、まともな競馬ができれば好勝負必至だったと思われます。


今回は的場騎手が、前回の失敗を踏まえた競馬をしました。迷わず最後方に下げると、(距離ロスの心配もなく、砂を被る心配もない)向こう正面で外に出し、一気にマクって先頭。あとは完全に一人旅を演じました。


この2頭にいえることは、どちらも継続騎乗ということです。前回の失敗を踏まえた結果が好騎乗になることも多いので、ミスをしたからといって、すぐに騎手を替えてしまう風潮がどうなのか考えさせられました。


【黛弘人騎手の騎乗予定】
:土日ともに新潟で計6鞍に騎乗。

【的場勇人騎手の騎乗予定】
:日曜に新潟で1鞍に騎乗。

プロフィール
樋野竜司

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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樋野竜司

HINO RYUJI

1973年生まれ。「競馬最強の法則」02年11月号巻頭特集「TVパドック馬券術」でデビュー。
斬新な馬券術を次々に発表している人気競馬ライター。いち早く騎手の「政治力」に着目し、馬券術にまで洗練させた話題作「政治騎手(㏍ベストセラーズ刊)」で競馬サークルに衝撃を与えている。

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